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飯士山
(新潟県 越後湯沢)

6月7日

6月。梅雨入り間近の越後湯沢。
スキーシーズン以外では湯沢温泉ロープウェーやアルプの里が有名だろうか。
山々に囲まれた湯沢の町から見上げると、ひときわ鋭く立ち上がっている三角形の峰が目を引く。この目立つ山が飯士山(1112m)だ。
下界は既に初夏の様相も見られるが、まだこのあたりでは新緑も見られる。

ここでは2008年6月に初夏の飯士山を訪ねたときの様子を中心にレポートする。

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*概要
 飯士山へのアプローチには大きく3つのルートがあるが、岩原スキー場からのアプローチは比較的登り易く、初心者でも安全に登れると思う。他には飯士山北西の山麓テニスコートから負欠岩を経由するコース、湯沢の街から神弁橋を経て鋸尾根から山頂を目指すコースなどがある。
 今回ここで紹介しているのは岩原スキー場から一気に飯士山々頂に至るルート。
他のコースに比べると、はじめから終わりまでひたすらに登る感じで変化に乏しいが、一気に高度を稼げるので、時々振り返ってみる湯沢の街や周囲の山々の景色が刻々と変化していくのが面白い。
 今回は山頂で、負欠岩コースから登ってきたという実年夫婦に遭った。一般に負欠岩コースは危険も伴ない、初心者には薦められないと言われる。が、「しんどかった」と言いながらも登山歴が浅いらしい彼らが踏破できたのには軽い驚きを覚えた。

*今回の行程
 09:00頃 岩原スキー場に到着。
      今回はリフト乗り場近くのホテル前に車を止めさせてもらった。
      ゲレンデにはたくさんの人が散っていた。
      皆、手に手にビニール袋などを提げているので、山菜取り
      に来ているのだとわかった。
 09:05頃 ゲレンデを登坂開始。
      なるほど、足元にはわらびの芽がたくさん吹き出していた。
      小さな草花もたくさん。夏草が膝丈ぐらいまで伸びていて
      足元が見えにくい場所もあったが、傾斜はほどほどで
      歩くのに難儀はなかった。
 09:30頃 このゲレンデの最上部のリフト降り場(頂上)に到着。
      「標高700m」の標識が立っていた。
      さらに見上げると独特の三角形に尖った飯士山の山頂が見えた。
      ここからはただひたすらに上り坂をたどることに。
      少し登ったところですぐに樹林帯に入る。
      この日は天にうす雲がかかっていたが、おおむね晴れで暑かった。
      しかし樹林帯に入ると木々の葉がドーム上に頭上を覆い、
      いくらかは暑熱を和らげてくれた。
      途中、ヒグラシのような声で鳴く蝉がたくさんいた。
      また、マムシに遭遇。このあたりは自然が豊かなようだ。
 10:15頃 中腹の樹林帯が切れた辺りで小休止。
      振り返ると湯沢の街が見下ろせた。
      田は緑に輝き、遠くの山々は蒼く霞んでいる。
 10:40頃 山頂に到着。
      うす雲があるものの、ある程度遠くの山々まで見渡すことが
      できた。
      山頂脇の小さな仏像にあいさつしてから、軽食をとって
      休憩。
 10:55頃 下山を開始。
      くだりはあっけないものだ。ただ、樹林帯の地面はやや湿り気を
      帯びていて滑りやすいところもあったので、用心した。
 12:00頃 スキー場の麓に帰る。
      まだ山菜取りの人たちの賑やかな声が聞こえていた。
      たくさん採れたのだろう。

  湯沢には毎年のように行っている。街中から見える飯士山の形は独特で、
  前々から一度登ってみたいものだと思っていた。
  下から良く見えるということは、山頂からの眺望が素晴らしいということ
  だろうと期待していたわけだが、まさにその通りだった。
  山頂からの360度の眺望は見事だった。
  次は負欠岩コースも試してみたいと思ったことだ。

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飯士山 新潟県越後湯沢

   今回の登山口:岩原スキー場
     岩原スキー場へは、関越自動車道湯沢インター
     から車で15分。

   特に駐車場はないので、前もって停めさせてくれる
   店などがあるか、確認しておいた方が無難。


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